日曜日の夜
気持ちが薄れていく
昼友達とはしゃぎながら食べたパフェのマンゴーも、きっと沢山あったら食べ飽きてしまうのかな
だとしたら何が幸せであった今日を幸せのままにしてくれるんだろう
おろしたての可愛いサンダルは疲労感とともに踵を赤く汚した
楽しみにしていたことだって過ぎてみればなんてことはない
駅のどこからともなく漂う下水の匂いと、異常気象で生暖かく色づけられた空気がまとわりつく
さっき電車で可愛いなって思ってた子
劣等感
すれ違うと服の裾が汚れていた
綺麗なものなんてないと安心した自分が綺麗じゃないな
ふくらはぎの剃り残し
うまく巻けなかった髪
かかとの絆創膏がズレて痛覚が帰ってくる
表面を取り繕って飾っても本質は変わるわけじゃないのよ
きもちをぜんぶスーパーで半額の肉とアルコールで薄めようとしたけれど、いざ自分の城に戻ると意識を毛布の中に沈めてしまいたい気持ちの方が強まった
それでもなんとかシャワーをあびる
踵の傷の痛みが少しだけこの虚無感を慰めてくれているような気がした